今日棋王戦が終わり、平成20年度のタイトル戦がすべて終了しました。

タイトルホルダーは以下のようになりました。(タイトル戦が行われた順・段位は省略)

一般棋戦(七大タイトル)

名人 羽生善治 (森内俊之から4-2で奪取・十九世名人資格獲得)
棋聖 羽生善治 (佐藤康光から3-2で奪取)
王位 深浦康市 (羽生善治から4-3で防衛・2連覇)
王座 羽生善治 (木村一基から3-0で防衛・17連覇)
竜王 渡辺明  (羽生善治から4-3で防衛・5連覇、初代永世竜王資格獲得)
王将 羽生善治 (深浦康市から4-3で防衛・5連覇)
棋王 久保利明 (佐藤康光から3-2で奪取・初タイトル)

女流棋戦(五大タイトル・なお女流王将戦は来年度より休止)

女王    矢内理絵子 (甲斐智美に3-1で勝利・初代女王)
女流王将 清水市代  (矢内理絵子から3-1で防衛・2連覇)
女流王位 石橋幸緒  (清水市代から3-2で防衛・2連覇)
倉敷藤花 里見香奈  (清水市代から2-0で奪取・初タイトル)
女流名人 清水市代  (矢内理絵子から3-2で奪取)

このようになりました。

とにかく羽生四冠の強さが目立ちました。7タイトル中6つのタイトル戦に登場し4年ぶりに四冠。あわや六冠の可能性もありましたから、羽生強しを印象づけたのは間違いないでしょう。
とはいえ、その羽生四冠を相手に将棋タイトル戦初の「3連敗4連勝」で初代永世竜王となった渡辺竜王、5度目のタイトル戦で悲願の初タイトルを手にした久保棋王などの活躍も十分に光りました。
逆に森内九段は6年ぶり、佐藤九段は7年ぶりに無冠に転落。2人の巻き返しに期待しましょう。

女流棋戦で注目が集まったのは、今年度から始まったマイナビ女子オープン(タイトル称号は女王)決勝は20代同士の対決となり矢内初代女王が誕生しました。また「出雲のイナズマ」こと里見女流二段が、初めてタイトル戦に登場。女流棋界の第一人者でもある清水女流名人・王将から倉敷藤花を奪取。初タイトルを手中にしました。タイトルは4人が分け合う形になり(先述のとおり女流王将戦が休止のため)誰が2冠を手に入れるのか、それとも他からの巻き返しがあるのかが次年度の注目点になるでしょう。

さて4月から平成21年度となりますが、早くも大きなタイトル戦があります。

4月9日・10日より、第67期名人戦。 羽生善治名人 ― 郷田真隆九段
4月17日より、第2期マイナビ女子オープン。 矢内理絵子女王 ― 岩根忍女流二段

個人的に、矢内女王も岩根女流二段も普段応援してる人なので、ちょっと…。
まぁ、今年もちょくちょくと将棋の話はしていこうと思います。

ちなみに次年度の名人戦・女流名人戦リーグは近いうちに記述予定。

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